2011/11/27

J1第33節 アウェー 甲府戦

拙攻で完封負け
=甲府に「引導」渡せず=

サッカーJ1第33節、ヴァンフォーレ甲府×アルビレックス新潟は11月27日、山梨中銀スタジアムで行われました。新潟は前節J1残留を決めましたが、1つでも順位を上げたいところです。一方の甲府は今日勝てば理論的には今季での降格を逃れます。そうは言っても、前日に浦和が勝利し、得失点差を考えれば甲府のJ1残留は事実上消滅しています。
そんな中で、ともすればモチベーションを保つのが難しい両チームでしたが、甲府はとにかくホームでの降格は避けようと必死でした。

前半立ち上がりは両チームとも不安定な動きが多く、決定打につながりませんでしたが、前半37分、甲府の片桐に今季初ゴールを与えてしまいました。甲府 1-0 新潟

新潟はどうもパスのつながりが悪く、しっかりボールキープができません。

後半、新潟は田中亜土夢川又堅碁をを下げ、藤田 征也アンデルソンを入れてきました。
立ち上がりからしばらくは新潟が自分たちの時間を作り攻め込みますが、得点に結びつきません。
すると後半21分、甲府の山本のシュートが養父に触れゴールに入ってしまいました。甲府 2-0 新潟
公式にはは養父の今季初ゴールと記録されました。

なんとか得点のほしい新潟は後半36分、DFの内田潤に代えてMFの木暮郁哉を投入しましたが、その直後の後半37分、甲府の柏にも今季初ゴールを許してしまいました。甲府 3-0 新潟

新潟は結局チャンスらしいチャンスも作れず完封負けを喫し、最終節に向けて不安を残しました。
とは言っても、次節には現在オリンピックアジア予選に招集されている鈴木大輔酒井高徳チョ・ヨンチョルが戻ってきます。
優勝争いに絡んでいる名古屋が相手ですが、ホームでの試合ですので、是非とも有終の美を飾ってもらいましょう。

2011/11/19

J1第32節 ホーム G大阪戦

悔しいドロー

サッカーJ1第32節 アルビレックス新潟×ガンバ大阪は11月19日、東北電力ビッグスワンスタジアムで行われました。
アルビレックス新潟はこの時点でまだJ1残留が確定していませんし、ガンバ大阪は優勝争いを演じています。どちらにとっても勝ち点3が必要な試合です。

試合は序盤、ガンバ主導で進みました。新潟は次々に自陣を脅かされますが、しっかり守り、シュートも打たせません。
特に今日CBに入った菊地直哉、ボランチの本間勲の頭脳的な位置取りとパス回しは見事です。

新潟は前半の半分を過ぎた頃から徐々にペースをつかみ、シュートにまで持ち込みます。
そして、前半アディショナルタイム、三門雄大が中央やや右で低いミドルシュートを放つと、ワンバウンドしたボールが相手GKの手に触れながらもゴールネットを揺らし、GOOOAL!! 新潟先制! 新潟 1-0 G大阪

    ♪ レッツゴー 俺たちのミカ ミカ
三門雄大に首ったけ

前半が終わろうとする格好の時間帯に得点し、1点リードで折り返しました。

後半も新潟はその勢いを持続させ、相手ボールを次々に奪います。
追加点は前半25分でした。田中亜土夢が右サイドを走ってきた村上佑介にスルーパスを出すと、これをループで中央へクロス。そこへ走り込んだブルーノロペスが頭で合わせGOOOAL!! 新潟、自力残留に近づく追加点! 新潟 2-0 G大阪

一方の優勝を狙うG大阪もこのままでは引き下がりません。後半32分には途中出場の川西が1点を返します。新潟 2-1 G大阪
さらに畳み掛けるG大阪は後半38分にもゴール前の混戦からまたもや川西が得点し、同点に追い着かれました。新潟 2-2 G大阪
西野監督の采配的中です。新潟はこれ以上得点を許すわけにはいきません。むしろ1点でも取って勝利したいところです。

試合の終盤にも両チーム激しい攻防を繰り返します。
後半の45分を消化し、アディショナルタイムは4分。何とでもなりうる時間です。新潟はお得意の「終了間際失点」に気をつけながら勝ち越しを狙わなければなりません。ガンバはほとんどの選手が攻撃に参加しています。

終了間際、三門が鋭いシュートを放ちましたが、枠のわずか外。ここで試合終了の笛がなりました。

今日は本当は勝てた試合だったと思いますが、必死のガンバの前に引き分けで終わりました。
ただ、他会場で甲府が敗れたため、新潟のJ2降格はなくなりました。

他会場も含めた今日の試合の結果、J2降格候補は甲府と浦和に絞られました。次節、新潟が福岡同様に甲府に引導を渡す役割を演じることになるかもしれませんが、スケジュール上やむを得ないことです。
残留が確定したからといって妙に親切心を出すのではなく、しっかり勝ちましょう。

2011/11/16

天皇杯3回戦 松本山雅戦

JFLに屈する
新潟、松本山雅に完封負け

第91回天皇杯3回戦、アルビレックス新潟×松本山雅FCは11月16日、東北電力ビッグスワンスタジアムで行われました。平日のゲームとあって入場者数4800名というのはサポーターの詰める両サイドスタンドを除くと必ずしも多い入場者ではありませんでしたが、松本サポーターは新潟サポーターに負けず劣らず元気でした。
メインスタンドにはNHKのカメラがドーンと構え、松本山雅の「ジャイアントキリング」を虎視眈々と狙っているようでもありました。

2回戦でJ2横浜FCを下し意気上がる松本は序盤から全力で攻撃を仕掛け新潟ゴールが脅かされます。そして前半5分、CKから新潟は1点を失ってしまいました。新潟 0-1 松本

その後、新潟もパスをつなげ相手陣営へ攻め込みますが松本は厳しいプレッシャーをかけ、攻撃を寸断します。新潟は思うように動けません。

新潟は破れかぶれとも思えるミドルシュートを打ったり、サイドをうまく代えたりと攻撃の手を緩めませんが、なかなか奏功しません。左SB酒井高徳からのサイドから裏を取るパスもつながりません。チョ・ヨンチョルが中央に切り込む場面も少なく、いつも見られる試合展開と異なり、新潟のバタバタ振りが目立ちます。
結局新潟は1点ビハインドで折り返しました。

後半、新潟は田中亜土夢を下げ、川又堅碁を入れ、ミシェウを1列下げます。ただ、試合を見ているとこの采配はいかがなものかという気がしました。亜土夢がいないとFK、CKは誰が担うのでしょう?

とにかく、新潟は次々に波状攻撃を仕掛けますが、松本の選手はあっという間にゴール前に詰め、得点を許しません。堅碁からは全くゴールの臭いがしません。
激しい雨の中、新潟は思うような攻撃ができず、アンデルソンの投入、菊地直哉を入れて鈴木大輔を前線に加えるパワー攻撃もうまく機能しません。

結局、松本の気迫に押される形で新潟は3回戦で姿を消すことになりました。
試合後のゴール裏からブーイングとともに「松本山雅」コールが起こったのは自然発生的でした。ふがいない新潟でしたが、松本のプレーはやることがはっきりしていて、勝つべくして勝った試合でした。言い方を換えれば、新潟は必然的に敗れました。

今週土曜日にはリーグ戦、ホームに優勝を目指すガンバ大阪を迎えます。新潟としても一刻も早く残留を決めたいところです。今日の敗戦を引きずらず勝利してもらいましょう。

ユーロ2012予選プレーオフ第2レグ

アイルランド本戦出場!
ホームでドローも総得点で突破

アイルランド 1-1 エストニア
 (5-総得点-1)

ユーロ2012ポーランド/ウクライナの予選もついに最終戦、プレーオフの2試合目が各地で行われ、アイルランドはホームにエストニアを迎えました。第1レグでは4-0アイルランドがアウェー勝利し、絶対的に優位な立場にあります。

アイルランドはキーンドイルの2トップで臨みました。
序盤からアイルランドが攻め込みますが、エストニアもしっかり守りチャンスを作らせません。
エストニアは開き直ってか、のびのびと試合をやっています。
しかし前半31分、CKを得たアイルランドはダフが蹴るとこれをドイルがヘディング。これは一旦は相手GKに弾かれますが、そこに詰めたウォードが流し込みGOOOAL!! アイルランド先制! アイルランド 1-0 エストニア
ここからアイルランドの攻撃が勢いを増します。しかし、追加点はならず、1点のリードで折り返しました。

後半もアイルランドが攻撃を仕掛けますが、エストニアもよく跳ね返し、決定的場面を作らせてくれません。アイルランドはアウェーでの試合より苦労しています。
そんな中で後半13分、エストニアのヴァシリェフがミドルシュート。これがアイルランドのGKギヴンの手をかいくぐりゴールネットを揺らします。アイルランド 1-1 エストニア なんと、エストニアにアウェーゴールを与えてしまいました。
その後、両チームとも譲らず、結局1-1の引き分けに終わりましたが、2試合合計でアイルランドが5-1とエストニアを圧倒し、ユーロ2012本戦出場権を得ました。

ユーロ2012予選プレーオフその他の結果

クロアチア 0-0 トルコ
(総得点:クロアチア 3-0 トルコ)
クロアチアが抜ける!

モンテネグロ 0-1 チェコ
(総得点:モンテネグロ 0-3 チェコ)
予選リーグでイングランドを脅かしたモンテネグロ、チェコの壁を破れず。

ポルトガル 6-2 ボスニア・ヘルツェゴビナ
(総得点:ポルトガル 6-2 ボスニア・ヘルツェゴビナ)
ボスニア・ヘルツェゴビナ1名退場での守備崩壊。本戦出場ならず。

本戦出場が決まったチームは来年に向け、そして同時にワールドカップブラジル大会予選の準備に向け、新たな戦略を練ることになるでしょう。

2011/11/12

ユーロ2012予選プレーオフ第1レグ

アイルランド本戦へ確かな前進
=アウェーでエストニアを完封撃破=

エストニア 0-4 アイルランド

ユーロ2012ポーランド/ウクライナ予選のプレーオフ4試合第1レグが11月11日、各地で行われ、アイルランドはアウェーでエストニアと対戦しました。

何故か、このスタジアムにはブブゼラの音が鳴り響いています。

アイルランドはこの試合、キーン(Robbie Keane)ウォルターズ(Jonathan Walters)の2トップで臨みました。
前半13分、アイルランドはマギーディー(Aiden McGeady)のループシュート気味のクロスに相手DFより早く走り込んだアンドリュース(Keith Andrews)が頭で合わせると、GKをかわしたボールはゴールマウスに吸い込まれ GOOOAL!!  アイルランド先制! エストニア 0-1 アイルランド

その後もアイルランドが優勢に試合を進め、前半35分、キーンを倒したエストニアのステパノフがこの日2枚目のイェローカードで退場になり、アイルランドは数的優位に立ちました。
しかしアイルランドは追加点を奪えず、わずか1点のリードで折り返しました。

後半早々からアイルランドは相手ゴール前に攻め込みますが、エストにアの堅い守備はゴールを許してくれません。
しかし後半22分、アンドリュースのシュートは相手GKが弾きますが、これを拾ったキーンがゴール前へクロス。するとウォルターズが頭で合わせ GOOOAL!!  アイルランド追加点! エストニア 0-2 アイルランド
更に後半26分、アイルランドはフリーキックからアンドリュースがシュート。これは相手GKに弾かれますが、そこに飛び込んだキーンが蹴りこみ GOOOAL!!  アイルランド突き放す! エストニア 0-3 アイルランド
アイルランドは勝利をほぼ決定づけます。

終了間際の後半43分、PA内でハント(Stephen Hunt)が倒され、レフェリーはペナルティースポットを指します。そして蹴るのはキーン
これをきっちり決めて GOOOAL!!  アイルランドダメ押し! エストニア 0-4 アイルランド

そしてアディショナルタイム2分を経過し、タイムアップ。
アイルランドはアウェーで完璧な勝利しです。11月15日にはホームでもしっかり勝利し、地元で本戦出場を決めてもらいたいと思います。

プレーオフ第1レグ その他の結果

ボスニア・ヘルツェゴビナ 0-0 ポルトガル
ポルトガルにアウェーゴールを許さなかったボスニア・ヘルツェゴビナは第2レグに期待

トルコ 0-3 クロアチア
アウェーで完封勝ちのクロアチアが俄然優位に

チェコ 2-0 モンテネグロ
往年のチェコ、復活?

2011/11/03

J1第31節 アウェー 柏戦

降格圏完全脱出ならず
柏に無得点惨敗

サッカーJ1第31節 柏レイソル×アルビレックス新潟は11月3日の文化の日、日立柏サッカー場で行われました。新潟は3連勝中ですが、柏も好調で現在首位に立っていて、このまま突っ走りたいところです。

新潟の黒崎監督は好調な柏攻撃陣を抑えるため中盤を本間菊地小林といった守備的な3人にし、攻撃はブルーノロペスがワントップ気味で、左右にチョ・ヨンチョル田中亜土夢という布陣で臨みました。
しかし、これがうまく機能しません。

まず前半8分、DF千葉がPA内でファールを与えイェローカードをもらうと、このPKを決められてしまいます。柏 1-0 新潟

更に前半34分、柏のレアンドロドミンゲスをフリーにしてしまい、きっちり決められてしまいました。柏 2-0 新潟

新潟は2点のビハインドで後半に入ります。

後半も柏が攻勢に出ます。そして後半10分、もうひとりの外国人選手、ジョルジワグネルにヘディングで決められてしまいます。 柏 3-0 新潟
試合をほぼ決定づけられた3点目でした。

その後は新潟も攻撃を仕掛けるのですが、スルーパスが抜けきれなかったり、シュートを相手GKのファインセーブで防がりたりで得点に結びつけられません。

そして無得点のまま後半45分を経過し、アディショナルタイムに入り、通常なら柏は守りに入るところですが、新潟のスキを狙い、1点を追加し、ダメ押しに更にダメを押されてしまいました。 柏 4-0 新潟

今日は結果から言えば、新潟の新布陣がむしろ裏目に出たのではないかと思われます。厳しい時ほど基本システムでいくのがよいのではないかと思います。

新潟は今日勝てば残留確定というところでしたが、逆に順位を落としてしまいました。次節まで少々間がありますが、優勝争いをしているガンバ大阪が相手です。ホームですので是が非でも勝利し、1つでも上を狙ってもらいましょう。