2012/07/29

J1第19節 アウェー FC東京戦

大輔抜きでも完封勝利

サッカーJ1第19節、FC東京×アルビレックス新潟は7月28日、味の素スタジアムで行われました。
新潟はこのところ負けなしできています。この日勝てば、他チームの結果によっては、降格圏を抜け出すことができます。
不安は守備の要、CBの鈴木大輔がオリンピック代表でこの試合に出ていないことです。

蒸し暑いこの日は夕方になっても気温が下がりません。それでもいつもとサイドチェンジされたアウェーゴール裏には新潟サポーターがぎっしり詰めかけ声援を送りました。

新潟はGK東口、DFは石川直樹大井健太郎のCBに菊地直哉村上佑介の左右SBです。中盤は本間勲三門雄大、両ウィングが藤田征也田中亜土夢、FWはブルーノ・ロペスミシェウの2トップでスタートしました。

暑さのせいか、両チームともややまったりした試合運びで時間が緩やかに流れます。しかし、主導権を握っていたのは新潟でした。幾度となく相手ゴールへ攻め入ります。そして、前半32分、中央でロペスからボールを受けた三門が左足を一閃するとそのボールはグラウンダーでゴールマウスへ飛び込みGOOOAL!! 新潟先制! 三門の今季初ゴールです。FC東京 0-1 新潟

その後FC東京も攻め入る姿勢を示しますが、最後のところで精度が低く、失点の予感がしません。
そして新潟が1点リードして前半を終了しました。

後半も新潟が攻め、特にブルーノ・ロペスは1対1の場面でシュートを放ちます。しかし、どうしても決まりません。一方、東京は新潟の左サイドを狙ってきているようでもあります。

追加点のほしい新潟は後半17分、村上を下げてアラン・ミネイロを入れ、藤田をSBに持ってきました。これが奏功します。

後半22分、相手ゴール前でミシェウロペスアラン・ミネイロとつなげ、アラン・ミネイロの右足が炸裂、アルビサポーターの目の前で相手ゴールに突き刺さり、GOOOAL!! 新潟追加点! FC東京 0-2 新潟

更に追加点を狙う新潟は後半37分、ロペスに代え矢野貴章を投入します。その貴章が2分後、PAギリギリの位置で相手GKと1対1になりますが、強烈なシュートは防がれ、追加点を奪えません。試合も終盤に入ると、さすがの新潟選手も足が鈍り、時折ピンチを迎えますが、GK東口を中心にしっかり守ります。

終了間際にはミシェウに代え木暮郁也を入れ、アディショナルタイム3分もただ守るのではなく、隙あらばゴールを狙った新潟はこのままゴール裏の大歓声の中で完封勝利しました。
新潟は他試合の結果から順位も14位ととりあえずは降格圏を脱しました。

監督が代わり、明らかにチーム状態はよくなっています。しかし、まだ残留争いは続いています。まずはこの団子状態から抜け出し、上位に進出してほしいと思います。

2012/07/25

オリンピックよりチーム

ブラッター、またイチャモン

オリンピックに出たいと言っていたウェールズ代表のMF、ガレス・ベイル(Gareth Bale)選手は怪我のためまやかしのチームGBには招集されませんでした。
しかし、ベイル選手は所属のトットナム・ホットスパーの選手として7月25日の対ロスアンゼルス・ギャラクシーの親善試合に出場し、先制点を叩き出しました。
これに対してFIFAプレジデントのブラッター(Sepp Blatter)は「彼は出場すべきではなかった。8月12日まではプレーするな。」とブツブツ言っています。
もちろん、クラブとしては「だからどうした? ベイルは最近治ったんだよ。」と意に介していないようです。

他の国でも同様のことがおこっているというのにチームGBがらみの出来事だけを問題視するブラッターの態度に対してははいくつかのメディアが疑問視しています。

そりゃ、そうでしょう。五輪に選ばれた選手以外はどんな理由であれ「選ばれなかった」選手です。選ばれなかった選手が自分のクラブの試合に出るのごくごく当然のことです。

メンツのために焦りまくるブラッターは笑いものに過ぎませんが、一方、今後も監視していかなければならないでしょう。

2012/07/18

不人気サッカー

50万枚売れ残りで座席数縮減

英国の公共放送BBCによれば、オリンピック大会サッカーの入場券がまだ約50万枚売れ残っていて、グラスゴーカーディフのスタジアムでは上階席を封鎖するなどして観客を詰めることにしました。

そもそも、グラスゴーカーディフはイングランドにはありません。(連合王国を作る)北アイルランドグレート・ブリテン(GB)ではないため無視され、イングランド協会(FA)がFIFA会長のブラッターと結託してでっち上げたチームGBは、スコットランドはもちろん、ウェールズ、さらにはイングランドのサポーターからも支持を得ていません。

チケットの売れ行きがこうなるであろうからは当初から予想されていたことで、これまでの経過を知る人にとっては、当然のこととして受け止められています。

この大会ではまやかしのチームGBに様々な形で鉄槌が下り、FAとその口車に乗ったブラッターの愚かな野望が打ち砕かれるでしょう。

2012/07/15

J1第18節 ホーム 浦和戦

零封するも勝利できず

サッカーJ1第18節、アルビレックス新潟×浦和レッドダイヤモンズはフランス革命記念日の(あまり関係ないけど)7月14日、東北電力ビッグスワンスタジアムで行われました。好調な浦和は現在3位に着けていて、十分優勝を狙えます。下位相手ですので、どうしても勝ち点3がほしい試合です。
一方の新潟は現在16位。この試合で降格圏から抜け出すためにはホームで何年かぶりに浦和を撃破し、勝ち点3を得る必要があります。

前節右SBの村上祐介がイェローカード累積4枚目をもらい出場停止になったため、この試合でそのポジションに本来は攻撃的MFの藤田征也を入れました。その他の選手はほぼいつも通りです。CBの鈴木大輔にとっては五輪壮行試合です。

この日の入場者数は34000人に迫り、浦和サポーターも数千人規模で詰めかけました。

試合は序盤、新潟が攻め込む場面が多く、浦和の攻撃を阻止し優勢にすすめましたが、惜しいところでゴールを揺らせません。
前期では同点ゴールを奪ったブルーノ・ロペスも完全に封じられています。もちろん、新潟もマルシオ・リシャルデスや原口元気に仕事をさせません。
新潟も浦和に攻撃の的を絞らせず、相手選手の個人技も精度が低かったり新潟DF陣がしっかり守ったりでスコアレスで折り返しました。

後半はめまぐるしく攻守が入れ替わりますが、特に浦和が積極的に仕掛けてきます。しかし新潟はGK東口順昭を中心としてしっかり攻撃をふさぎます。

新潟は後半19分、ブルーノ・ロペスに代え平井将生を投入し、攻撃力をアップさせます。ロペスはこのところいまひとつ調子がでていないようで、むしろ先発を代えた方がいいのかもしれません。

攻撃のリズムが出てきた新潟ですが、浦和に右サイドを狙われているとみた柳下監督は後半28分、藤田に代え大井健太郎を入れます。藤田はここまで本職でないポジションをよくこなしてきたと思います。

守りの態勢をしっかり作った新潟は後半36分、アラン・ミネイロに代えて矢野貴章を投入し、なんとか得点を奪いにいきますが、どうしてもゴールを割れません。

結局、両チーム得点なく、0-0 の引き分けに終わりました。

浦和の猛攻をよく防ぎ、無失点で終えた守備陣はよくやったと言えますが、攻撃力、シュート精度に関してはいまひとつで、絶好調なら2~3点は取れていた試合でした。

そうは言っても、試合ごとにゲームの質は上がってきています。残留争いから抜け出すのも時間の問題と思います。

次節は2週後、アウェーでFC東京戦で、首都圏サポの大量参戦も期待できます。とにかくまずは勝ち点3を持ち帰りましょう。

2012/07/07

J1第17節 アウェー 札幌戦

敵地で完封勝利

サッカーJ1第17節、コンサドーレ札幌×アルビレックス新潟は7月7日、札幌厚別公園競技場で行われました。17位の新潟、18位の札幌という下位2チームの対戦ですが、だからこそ両チームとも是が非でも勝ち点3がほしいところです。
新潟からも多くのサポーターが駆けつけアウェーゴール裏を陣取りました。北の都札幌でもこの日は気温が25℃にもなり、結構暑さを感じました。

新潟のこの日の布陣はGK東口、DFは右から村上石川鈴木菊地、MFは本間三門のダブルボランチに藤田田中の両サイド、2トップはブルーノ・ロペスミシェウです。

試合は開始早々に動きます。
前半5分、ミシェウのパスを受けた田中亜土夢が自分で前線へ持ち込み右足を振り抜くと、相手キーパーを交わしてGOOOAL!! 新潟先制! 亜土夢はようやく今季初ゴールです。 札幌 0-1 新潟

その後は新潟が押し込まれる場面も多く苦戦しますが、とにかくこの1点を守り、アドヴァンテージを持って後半に移りました。

後半、選手交代はなく、前半と一転、新潟が攻め込みます。

後半11分、三門がPA内、絶好の位置からシュートしますがゴール右に外れてしまいます。
その後も新潟は次々とシュートを仕掛けますが、精度が悪くゴールネットを揺らすことができません。

一方の札幌も攻撃が粗く、たとえ攻め込まれても脅威を感じません。

新潟は後半23分、藤田に代えてアラン・ミネイロを、後半27分にはブルーノ・ロペスに代えて平井を、更に後半38分には亜土夢に代えて矢野貴章を入れ、攻撃力アップを図りますが結局追加点を奪えず、結果としては勝ち点3を得るに留まりました。

もちろん、最も欲しかったのは勝利ですので、それについては問題がありませんし、札幌を0点に抑えた守備力は評価できるでしょう。

しかし、このレベルの札幌に攻め込ませる隙を与えることにそもそも問題がありますし、シュート精度については今一度反省し練習するしかありません。

次節からは往復の復路です。気を引き締め、降格圏脱出はもちろん、上位浮上を狙って勝ち進んでほしいと思います。

2012/07/03

チームGBだって

ギグス、お前もか!

英国オリンピック協会(BOA)は7月2日、第30会オリンピック競技会に参加するサッカー男子チームメンバーを発表しました既に予想されていたように、この中にはスコットランド、北アイルランドの選手は入っていません。もっとも、北アイルランドはそもそも大ブリテン島にはありませんので、TeamGBとしては鼻から眼中になかったののかもしれませんが。

18名中13名はイングランドの選手ですが、5名はウェールズ選手で、この中にはオーバーエイジ枠で元ウェールズ代表のライアン・ギグス選手も入っています。

よく知られているように、連合王国には統一したサッカー協会、あるいはサッカー連盟はなく、スコットランドウェールズ北アイルランドイングランドのサッカー協会が独自に活動しています。従って、一部期間を除き、国(連合王国)の代表チームを組むことができませんでした。
しかし、今回のオリンピックがロンドンで開かれることでもあり、イングランドサッカー協会(FA)がFIFA会長のブラッターと結託し、「統一」チームを作ったのです。
ですからFAだけが今回の決定をウェブサイトにも載せています。ウェールズサッカー協会は今回の選考について一言も触れていません。スコットランド、北アイルランドはもちろんです。

もちろん、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドのサッカー協会は猛反発していますし、多くのイングランドサポーターからも支持されていません。

英国国旗のユニオン・ジャックはセント・パトリック旗(アイルランド)、セント・アンドリュース旗(スコットランド)、セント・ジョージ旗(イングランド)から成り立っています。そもそもウェルーズの影はどこにもありませんから、今回のオリンピックに当たってはいつものセント・ジョージ旗でいいのじゃないでしょうか。
まやかしのTeamGBは不要です。

彼らにユニオンジャックを使う資格などありません。

今回の決定はBOAとFAの面子にこだわった愚行で、今後に禍根を残すことは間違いないでしょう。

2012/07/01

J1第16節 ホーム 鹿島戦

惜しくもドロー

サッカーJ1第16節 アルビレックス新潟×鹿島アントラーズは6月30日、東北電力ビッグスワンスタジアムで行われました。
新潟は柳下新監督になって3試合目のリーグ戦で、そろそろ柳下色を出していきたいところです。この日のスタメンは今週水曜日のナビスコ杯で「休養」をとった選手中心で、GKはいつもの東口、DFは村上石川鈴木大輔菊地、ボランチが本間三門、攻撃的MFは藤田田中亜土夢、2トップはミシェウブルーノ・ロペスです。

この日の入場者数は35,506人と、ホームでは今季初の3万人超えで、新生アルビへの期待の大きさを覗わせました。

試合は序盤、鹿島ペースで進み、前半17分に鹿島が先制します。 新潟 0-1 鹿島

少し前の新潟なら、これでガタガタしたところですが、この日は違っていました。
相手の攻撃をしっかり凌いだ前半37分、右サイドを村上が切り込みラストパスを中央に出すと、そこに入ってきたミシェウが左足を振り抜きます。するとボールは左のポストに当たりながらも枠に吸い込まれGOoOAL!! 新潟同点! 相手がちょっとした隙を見せたとはいえ、すばらしい連携でした。 新潟 1-1 鹿島

その後、両チームとも自分たちの時間を作りますが、追加点ならず、同点で後半に移りました。

後半は攻守をめまぐるしく入れ替えての攻防になります。

鹿島は前線の何人かが次々に新潟ゴールに迫りますが、東口を始め守備陣がきちんと対応し、最後のところで防ぎます。特にこの日も東口は冴えわたっていました。

柳下監督は後半20分、ミシェウに代えて平井将生を入れ、攻撃の強化を行います。更に後半23分、先のナビスコ杯で得点した鈴木武蔵亜土夢に代えて投入します。

その武蔵が後半28分、抜け出してシュートを放ちボールはゴールに入りますがその前にオフサイドの判定があり、得点はなりません。

将生もそのすぐ後、素晴らしいシュートを放ちますが、枠を外してしまいます。

後半32分には新潟ゴールが次々と脅かされますが、東口が連続でセーブします。

後半35分、新潟は最後の交代枠を使い、藤田を下げ、矢野貴章を送り出します。

後半38分、その貴章が鋭いミドルシュートを放ちますが、クリアされます。

試合はそのまま引き分けで、両チームとも勝ち点1を分け合いました。

新潟はあと一歩で勝てる試合でしたが、その一歩が及びませんでした。一方の鹿島も新潟の守備に勝利を阻まれたということでしょうが、非常に白熱した試合になりました。

次節、新潟はアウェーで札幌と戦います。相手は降格候補一番手ですが、新潟としても今のままでは降格です。ここは相手を甘くみることなくしっかり勝利し、上昇気流に乗りたいものです。