ふるさとの歌[11-03]
シャノンに沿って広がるリー湖
アイルランドを代表する川にシャノン川(River Shannon)があります。この川はファーマナ州(County Fermanagh)とカヴァン州(County Cavan)にまたがるクイルカ(Cuilcagh)山系に源を発し、実に11州を通過して西のリムリック(Limerick)から大西洋に注ぎます。
この川に沿ってはいくつかの湖がありますが、そのうち最大のものがダーグ湖(Lough Derg)、2番目がこの歌の主題になっているリー湖(Lough Ree)です。
リー湖はアイルランドの3つの州が丁度交わるところで、その3州はロングフォード(Longford)、ウェストミース(Westmeath)、それにロスコモン(Roscommon)です。
「3つの州の出会うところ(Where The Three Counties Meet)」は故郷のアスローン(Athlone)を出て、ロスコモンで働くことになった男のリー湖、シャノン川に寄せる思いを歌ったものです。作者はパトリック・ファレル(Patrick Farrell)とされてたり、トマス・ムーア(Thomas Moore)と言われていたりで、私はよくわかりません。
Philip's Modern School Atlas (London, UK)に加筆
Where The Three Counties Meet
Oh how lovely to be on the shores of Lough* Ree *Lough:lake(註参照)
On a beautiful mid summer's morning
Looking over the lake, as the bright waters break
By the hills in the County Roscommon
I left from my home, in the town of Athlone* *Athlone:リー湖南東端にある街
On the way to the Three Jolly Pigeons* *Three Jolly Pigeons:Glasson近くにあるパブの名
It was near Glasson town*, on the road I sat down *Glasson town:Athlone郊外の村
And looked over the beautiful Shannon
Chorus:
Lough Ree, oh Lough Ree, where the three counties meet
Longford, Westmeath and Roscommon
As I stroll round her banks, by the heather and peat
They're the memories I've never forgotten
Oh sad was the day, that I went far away
To work among timbers and concrete
I must name me a man, for to follow life's plan
I forsook the dear place of my homeland
If God grants me grace, I'll return to the place
When the sunset of life has come o'er* me *o'er:over
Once again on these shores, like a bird my heart soars
As I gaze on the beauty around me
註)
英語のgh の発音は実に複雑です。
① f になったり、②エスペラントのĥ、ドイツ語のch、スペイン語の j 、ロシア語のхと同じ発音であったり、③無声(silent)であったりします。
①の例にはlaugh、enough、③の例としてはnight、sigh が挙げられます。②は通常イングランドでは見られず、アイルランドやスコットランドでそうなりますが、スコットランドではしばしばchに置換され、時には標準英語の③の場合でも発音されます。
スコットランドの gh→ch 変換例としては nicht(ニヒト=night)、bricht(ブリヒト=bright)などがあります。
アイルランドではそのまま gh の綴りでエスペラントのĥ の発音をします。例としてはlough(ロッホ=lake)が挙げられます。
歌はモーリーン・ヘガーティ(Maureen Hegarty)です。
註)
英語のgh の発音は実に複雑です。
① f になったり、②エスペラントのĥ、ドイツ語のch、スペイン語の j 、ロシア語のхと同じ発音であったり、③無声(silent)であったりします。
①の例にはlaugh、enough、③の例としてはnight、sigh が挙げられます。②は通常イングランドでは見られず、アイルランドやスコットランドでそうなりますが、スコットランドではしばしばchに置換され、時には標準英語の③の場合でも発音されます。
スコットランドの gh→ch 変換例としては nicht(ニヒト=night)、bricht(ブリヒト=bright)などがあります。
アイルランドではそのまま gh の綴りでエスペラントのĥ の発音をします。例としてはlough(ロッホ=lake)が挙げられます。
歌はモーリーン・ヘガーティ(Maureen Hegarty)です。