それでも強引に核発を推進するか?
10月16日に行われた新潟県知事選挙で、新人の米山隆一氏が自民党、公明党という国政与党の推す森民夫候補を破り、当選を確実にしましした。
米山候補は、前の泉田知事と同様、柏崎刈羽の核発電所(いわゆる原発)の再稼働に「反対」とは言っていませんが、福島の検証が済まないうちに再稼働を認めるわけにはいかないとしています。
ただ、米山氏を選んだ県民にしてみれば、明らかに「核発電所再稼働反対」ということです。
今回の知事選では、再選を目論んでいた泉田幸彦前知事が理由にならない理由で立候補を取りやめたため、候補者としては予想外の顔合わせになりました。
聞くところによれば、泉田知事時代、県の職員が国へいろいろ要望(いわゆる陳情)しようとしても、「まずは知事を代えてからだろう。」と取り合ってもらえなかったそうです。そんなことも影響して泉田前知事の「勇退」につながったのではないかと私は推測しています。あるいは、もっとえげつないまでに強力な圧力があったのかもしれません。
さあ、これで知事を代えましたよ、国政与党さん。これからはちゃんと真面目に新潟県の話を聞いてもらえるでしょうね。
それにしても情けないのは民進党です。民進党から国政に出ようとしていた米山氏をまともに支援できないのですから。そんなに企業内労組が怖いですか?
地元の経済は心配です。しかし、本来、核発電所の地元だって好き好んで核発電所をで誘致したわけではなく、他に基幹産業と呼べるものがないからなのだろうと思います。
しかし、もっと何もないところでも工夫しながら運営している自治体だってあります。
それを行うのが首長たるものの仕事です。
ただ、県知事には再稼働を阻止する権限はないので、最悪の場合、核発電所の地元と中央政府が結託し、強引に核発を推進していく可能性もあります。