2017/04/08

どこまでアメリカに・・・

またもや愚行を

 米国は4月6日、シリアのアサド政権軍の空軍基地を攻撃したと発表しました。

 「アサド政権が化学兵器を使用した」というのが理由のようです。

 これに対して日本の総理大臣安倍晋三は米国政府の決意を「支持する」と語りました。

 もちろん、化学兵器の使用は許せないことです。
 しかし、アサド政権軍が化学兵器を使用したとする証拠はあるのでしょうか?

 思い出されるのは2003年に米国大領領ジョージ・ブッシュによって引き起こされたイラク戦争です。「イラクが大量破壊兵器を有する」という、ねつ造情報を根拠にしたものでした。当時の日本の首相、小泉純一郎は軽々とその行為を支持し、後に米国自身が過ちを認めたにもかかわらず、日本はいまだに反省すらしていません。

 今回の空爆と日本政府によるその支持が同じ轍を踏まない保証はありません。

 もしかすると、本当にシリア政府軍が化学兵器を使ったのかもしれません。だとすれば、きちんと根拠を示した上で行動すべきです。もちろん、空爆が唯一の「行動」ではありませんが。

 そうであったとしても、行動は今ではないでしょう。更に、日本政府は安易に「支持」を表明すべきではないでしょう。真に米国のことを思うなら、「ちょっと待て。」と言うべきではないでしょうか。

 せっかく反ISを巡って、ロ米関係がよい方向に向かおうとしていた時、また、米国では中米首脳会談が開かれている時です。

 軽率なトランプ。軽薄な安倍。

 明るい道筋が見えてきません。

 そもそも、第二次世界大戦以後、米国がアジアに介入してうまくいったことはありましたか?

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