後半4発、逆転勝利
ヤマザキナビスコカップ第7節、アルビレックス新潟×大宮アルディージャは6月27日、東北電力ビックスワンスタジアムで行われました。
両チームともナビスコ杯では予選敗退が決定していて、この試合は今後の戦い方を探る機会と捉えていると思われます。それでも、平日にもかかわらず8000人に迫る入場者がありました。
新潟の先発はGKに黒河、2トップは矢野と平井、ボランチには三門と小暮、両サイドは小屋野とアラン・ミネイロ、DFが村上、大井、鈴木大輔、菊地です。
前半は大宮のペースで試合が進みます。
前半15分、大宮はゴール正面からのシュートで先制します。 新潟 0-1 大宮
これは黒河が本調子なら防げたのではないかと思います。
前半40分にも相手グラウンダーのシュートにゴールネットが揺らされてしまいます。 新潟 0-2 大宮
これもGKが止めてくれなきゃというボールでした。
黒河はまだ復調していないのかもしれません。
前半2点のビハインドを背負った新潟は後半に勝負を賭けます。
しかし後半3分、大宮に追加点を奪われ 新潟 0-3 大宮
ここで、ほぼ勝敗は決したかに思われました。しかし、柳下監督は後半13分、思い切った手を打ちます。
矢野に代えてブルーノ・ロペス、アラン・ミネイロに代えて田中を投入しました。これが奏功します。
ロペスがタメを作る場面が増え、後半16分、小暮がPA内でボールを受けるとシュート。GKが弾いたところに自らが飛び込みもう一度押し込みGOOOAL!! 新潟、反撃の狼煙! 新潟 1-3 大宮
後半26分、柳下監督はMFの小谷野を下げ、新人の鈴木武蔵を入れました。
その2分後、三門がPA内でシュートを放つと、相手GKが弾きますが、そこに詰めてきた平井が流し込みGOOOAL!! 新潟、1点差! 新潟 2-3 大宮
何とか追いつきたい新潟ですが、その後なかなか得点を奪えません。試合はこのまま後半45分を経過し、敗戦濃厚のままアディショナルタイムに入ろうかというその時、新潟のCKから三門がセンタリングすると中央にいた鈴木大輔の頭にドンピシャと入り、大輔がヘディング。これがゴールに吸い込まれGOOOAL!! 新潟、同点! 新潟 3-3 大宮
アディショナルタイムは4分。勝ちに等しい引き分けと思っていると、土壇場も土壇場、後半45分+4分、やはりCKを得た新潟は三門が蹴ると、相手ゴール前で混戦状態を作り、最後は鈴木武蔵の左足が炸裂しGOOOAL!! 新潟、逆転!新潟 4-3 大宮
そしてここでタイムアップの笛。
新潟は後半、3点のビハインドを跳ね返して逆転勝利です。
相手チームが控えメンバー中心で臨み、ゲームメイクできるチョ・ヨンチョルが退いた後だったとはいえ、勝ちパターンを経験するのは貴重です。
いわゆる消化試合だったこの日の布陣をみると、柳下監督は明かに今後に向けての各選手のパフォーマンスをチェックしていました。
この試合だけでも、現時点で「使える選手」、「今後が危ぶまれる選手」が浮かび上がってきたようです。
何はともあれ、重要なリーグ戦第16節はすぐそこです。前半戦あと2試合を連勝で抜けるべく、サポーターも気合いを入れましょう。