最後の最後に笑う
アルビレックス新潟 2-1 清水エスパルス
サッカーJ1第12節、
アルビレックス新潟×清水エスパルスは5月6日、デンカビッグスワンスタジアムで行われました。
新潟はそろそろ勝利しないと単に「負けないチーム」になってしまい、上位に食い込むことは困難です。それに、この日の試合はホームです。
この日の2トップは前節に引き続き
川又堅碁と
岡本英也です。
前半は清水が攻勢をかけてきました。
清水の守備、特に前線からの守備は堅牢で、新潟は攻撃にてこずります。
しかし、新潟は一旦ボールを奪うと相手ゴール前までもっていきチャンスを多く作ります。
前半19分、相手ゴール前で
英也がシュート。これはミートせず、こぼれ球を
堅碁がシュート。これはゴールできません。
前半30分、
田中亜土夢が右からクロス。これを受けた
成岡翔がシュート。これは相手GKに阻まれます。ここは入れてほしかったところです。
その後も新潟は
堅碁を生かそうとするパスを出しますがうまくつながらず、両チームスコアレスで折り返しました。
後半開始時に選手交代はありません。
後半は新潟が試合の主導権を握ります。
そして後半10分、
レオ・シルバと
堅碁がパス交換をして
レオが前線へ持ち込みシュート・・・と思われましたが、右へパスを出します。そこにいたのは
亜土夢。
亜土夢が中央で冷静に左足を一閃すると、ボールはゴールマウスに飛び込み
GOOOAL!!! 新潟先制!新潟 1-0 清水
こうなると新潟は俄然活気づきます。
後半15分にはボランチの
小泉慶を下げ
小林裕紀を入れます。
そのすぐ後、後半17分には相手ゴール前で混戦になり、流し込むかと思われましたが相手DFにクリアされてしまいました。大きなチャンスでした。
後半20分、清水の選手がフリーになりシュート。これは枠を外してくれました。
後半27分、左サイド前線から
キム・ジンスが強烈なシュート。これは相手GKに弾かれましたが、それに反応した
英也がシュート。しかし相手DFにクリアされてしまいます。
ここは入れてほしかったところです。
後半40分、
レオがスルーパスを出すと、これを拾った
堅碁が相手GKと1対1になり、決定的なチャンスを得ましたが、これを外してしまいます。
今年の
堅碁は数年前と同様、こうい惜しいシーンをしばしば見せます。
後半43分、
ジンスが相手選手に引き倒され、左足をかなり痛がり、ここで
大野和成と交代します。
新潟はしっかり守りを固めながら幕引きを図ろうとします。
後半のアディショナルタイムは4分。かなりあります。
そしてそのアディショナルタイム2分でした。相手のフリースローからのボールをゴールに持ち込まれてしまいます。
新潟 1-1 清水
時間的にいって、新潟はまた引き分けかと思われましたが、最後まで粘りを見せます。
アディショナルタイムの目安4分を越した頃でした。
レオが出したパスを
堅碁が受けるとものすごい勢いで上がり、中央へクロスを上げます。そのボールが相手の頭に当たって相手GKを越してゴールネットを揺らし
GOOOAL!!! オウンゴールで新潟勝ち越し! 新潟 2-1 清水
清水にしてみれば不運だったかもしれませんが、最後まで走り続けた
堅碁がオウンゴールを誘発したとも言えなくありません。
全体としてみると、両チームとも「らしさ」を出し、「らしさ」を消しあおうとした試合で見応えがありました。結果として最後に笑ったのは新潟だったと言えるでしょう。
勝ち点3を上積みした新潟は首位と勝ち点差3に迫りました。
まだリーグ戦の3分の1を消化したところですが、この調子を続け、否、もう少し得点力を上げ、優勝争いに絡んでほしいと思います。