UK votes to leave the EU(BBC)
英国のEU残留/離脱を問う国民投票は6月23日に行われ、離脱51.9%、残留48.1%で英国民はEU離脱を選択しました。
スコットランドでは離脱38.0%、残留62.0%、北アイルランドでは離脱44.2%、残留55.8%と残留が離脱を上回りましたが、ウェールズでは離脱52.5%、残留47.5%と離脱が残留を上回りました。
投票率は72.2%でした。
政党では労働党が残留を支持したものの、保守党では離脱と残留に別れたようです。ただ、離脱の動きを終始リードしてきたのは英国独立党(UKIP)と言われています。
結果を受けて、UKIPのファラージ党首は「離脱派の勝利は英国独立の日だ。(Leave win marks UK independence day.)」と語りました。
一方、スコットランドのニコラ・スタージョン首相(First Minister)は、スコットランドがEUに居場所を確保するため、可能な手順をすべて取る(to take all possible steps to secure Scotland's place in the EU)としています。また、彼女は「スコットランド独立を問う2回目の国民投票を行う可能性が高くなった。」とも述べています。
北アイルランドでは残留が離脱を上回ったことを受け、シン・フェインはアイルランド統一のための国民投票が今や民主的な責務である(A referendum on a United Ireland is now a democratic imperative.)と主張しています。
英国のEU残留か離脱かは英国民が決めることですが、UKIPに限らず、民族主義の流れが周辺諸国に及ぶ可能性があります。
民族主義(ナショナリズム)は時として排他的愛国主義(ショーヴィニズム)につながる危険性を秘めています。
「EUの実験」がどうなるのか。
日本の報道では経済面のことが先行していますが、もっと不気味な気がします。
大戦前夜でないことを願っています。
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