ギグス、お前もか!
英国オリンピック協会(BOA)は7月2日、第30会オリンピック競技会に参加するサッカー男子チームメンバーを発表しました。既に予想されていたように、この中にはスコットランド、北アイルランドの選手は入っていません。もっとも、北アイルランドはそもそも大ブリテン島にはありませんので、TeamGBとしては鼻から眼中になかったののかもしれませんが。
18名中13名はイングランドの選手ですが、5名はウェールズ選手で、この中にはオーバーエイジ枠で元ウェールズ代表のライアン・ギグス選手も入っています。
よく知られているように、連合王国には統一したサッカー協会、あるいはサッカー連盟はなく、スコットランド、ウェールズ、北アイルランド、イングランドのサッカー協会が独自に活動しています。従って、一部期間を除き、国(連合王国)の代表チームを組むことができませんでした。
しかし、今回のオリンピックがロンドンで開かれることでもあり、イングランドサッカー協会(FA)がFIFA会長のブラッターと結託し、「統一」チームを作ったのです。
ですからFAだけが今回の決定をウェブサイトにも載せています。ウェールズサッカー協会は今回の選考について一言も触れていません。スコットランド、北アイルランドはもちろんです。
もちろん、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドのサッカー協会は猛反発していますし、多くのイングランドサポーターからも支持されていません。
英国国旗のユニオン・ジャックはセント・パトリック旗(アイルランド)、セント・アンドリュース旗(スコットランド)、セント・ジョージ旗(イングランド)から成り立っています。そもそもウェルーズの影はどこにもありませんから、今回のオリンピックに当たってはいつものセント・ジョージ旗でいいのじゃないでしょうか。
まやかしのTeamGBは不要です。
彼らにユニオンジャックを使う資格などありません。
今回の決定はBOAとFAの面子にこだわった愚行で、今後に禍根を残すことは間違いないでしょう。
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