2012/06/28

ナビスコ杯第7節 ホーム 大宮戦

後半4発、逆転勝利

ヤマザキナビスコカップ第7節、アルビレックス新潟×大宮アルディージャは6月27日、東北電力ビックスワンスタジアムで行われました。
両チームともナビスコ杯では予選敗退が決定していて、この試合は今後の戦い方を探る機会と捉えていると思われます。それでも、平日にもかかわらず8000人に迫る入場者がありました。

新潟の先発はGKに黒河、2トップは矢野平井、ボランチには三門小暮、両サイドは小屋野アラン・ミネイロ、DFが村上大井鈴木大輔菊地です。

前半は大宮のペースで試合が進みます。

前半15分、大宮はゴール正面からのシュートで先制します。 新潟 0-1 大宮
これは黒河が本調子なら防げたのではないかと思います。

前半40分にも相手グラウンダーのシュートにゴールネットが揺らされてしまいます。 新潟 0-2 大宮

これもGKが止めてくれなきゃというボールでした。
黒河はまだ復調していないのかもしれません。

前半2点のビハインドを背負った新潟は後半に勝負を賭けます。

しかし後半3分、大宮に追加点を奪われ 新潟 0-3 大宮

ここで、ほぼ勝敗は決したかに思われました。しかし、柳下監督は後半13分、思い切った手を打ちます。

矢野に代えてブルーノ・ロペスアラン・ミネイロに代えて田中を投入しました。これが奏功します。

ロペスがタメを作る場面が増え、後半16分、小暮がPA内でボールを受けるとシュート。GKが弾いたところに自らが飛び込みもう一度押し込みGOOOAL!! 新潟、反撃の狼煙! 新潟 1-3 大宮

後半26分、柳下監督はMFの小谷野を下げ、新人の鈴木武蔵を入れました。

その2分後、三門がPA内でシュートを放つと、相手GKが弾きますが、そこに詰めてきた平井が流し込みGOOOAL!! 新潟、1点差! 新潟 2-3 大宮

何とか追いつきたい新潟ですが、その後なかなか得点を奪えません。試合はこのまま後半45分を経過し、敗戦濃厚のままアディショナルタイムに入ろうかというその時、新潟のCKから三門がセンタリングすると中央にいた鈴木大輔の頭にドンピシャと入り、大輔がヘディング。これがゴールに吸い込まれGOOOAL!! 新潟、同点! 新潟 3-3 大宮


アディショナルタイムは4分。勝ちに等しい引き分けと思っていると、土壇場も土壇場、後半45分+4分、やはりCKを得た新潟は三門が蹴ると、相手ゴール前で混戦状態を作り、最後は鈴木武蔵の左足が炸裂しGOOOAL!! 新潟、逆転!新潟 4-3 大宮

そしてここでタイムアップの笛。

新潟は後半、3点のビハインドを跳ね返して逆転勝利です。
相手チームが控えメンバー中心で臨み、ゲームメイクできるチョ・ヨンチョルが退いた後だったとはいえ、勝ちパターンを経験するのは貴重です。

いわゆる消化試合だったこの日の布陣をみると、柳下監督は明かに今後に向けての各選手のパフォーマンスをチェックしていました。

この試合だけでも、現時点で「使える選手」、「今後が危ぶまれる選手」が浮かび上がってきたようです。

何はともあれ、重要なリーグ戦第16節はすぐそこです。前半戦あと2試合を連勝で抜けるべく、サポーターも気合いを入れましょう。

2012/06/24

J1第15節 アウェー 神戸戦

攻撃のリズム作れず零敗

サッカーJ1第15節 ヴィッセル神戸×アルビレックス新潟は6月23日、ホームズスタジアムで行われました。
この日、ホームズスタジアムにはこの競技場では珍しいくらい多くの新潟サポーターがゴール裏に陣取り、入場者数も16700人という、このカードでは極めて多い数字を示しました。それだけ柳下監督への期待が高いのでしょう。

しかし、試合内容は惨憺たるものでした。

神戸の攻撃は新潟のDF陣がしっかりと危なげなく防いでいました。しかし、攻撃陣が全く機能しません。

前半はなんとか無失点で切り抜けたものの、新潟の前線の選手がボールを奪われ、カウンターを仕掛けられるのは目に見えていました。

果たして結果はその通りで、後半13分、新潟のブルーノ・ロペスが不用意にボールをさらわれると、神戸の森岡がミドルシュートを放ち、それが小川の大腿部に当たって新潟が失点してしまいます。 神戸 1-0 新潟

新潟の得点可能性を感じたのは後半11分に相手GKの好セーブに会った三門のシュートと後半32分、ゴールポストを直撃した平井のシュートくらいでした。

監督が代わったからといって、これまでの”習性”が急に変わるものでもないでしょうから、もう少し時間が必要かもしれません。

6月27日にはナビスコカップ予選の最終戦があります。どう考えても消化試合に過ぎませんから、この試合で柳下監督は次を見据えた作戦を立ててくると思います。相手の大宮も同じようなことを考えているでしょう。

とにかく、後半戦を視野に入れたチームの再構築が必要です。選手の大幅な入れ替えも当然行われるべきでしょう。


2012/06/23

シン・フェイン、英女王と会見

コ・オペレイションアイルランドが仲介

来週北アイルランドを訪れる英国女王、エリザベスII世から会見を求められていたシン・フェイン(Sinn Féin)の中央委員会(Ard Comhairle)は期限とされていた6月22日午後までに、北アイルランド議会(Assembly)のマクギネス副首相(Deputy First Minister Martin McGuinness)が女王と会うと表明しました。
昨年の女王、アイルランド訪問時に、シン・フェインはボイコットしています。
この実現には北アイルランドの非政治組織、コ・オペレイション アイルランド(Co-Operation Ireland)ががなり働いたようです。
シン・フェインのHPにはまだ何も記されていませんが、そのうちアップされるでしょう。

もちろん、このミーティングが北アイルランドの英国(イングランド)への埋没を意味するものではないでしょうし、むしろ南北統一に一歩でも近づく可能性を持ったものとして見つめたいと思います。

6月23日8時追記:そしてシン・フェインのホームページにアダムス(Gerry Adams)党首の声明がアップされました。

2012/06/19

ユーロ2012グループC 6月18日の結果

どうする、どうなるトラップ

イタリア 2-0 アイルランド

ユーロ2012グループリーグCの最終戦は6月18日、ポーランドで行われました。アイルランドはこれまでに2敗し、予選敗退が決まっています。一方のイタリアはこの試合に決勝ラウンド進出を賭けます。
その2チームの差は歴然でした。
アイルランドは序盤こそイタリアを苦しめたものの、前半35分、相手CKから失点すると、後半終了間際にもCKから失点し、終わってみれは0-2の完敗でした。

アイルランドは予選リーグ3試合で1得点9失点で、特に失点数としてはおそらく全チーム最多になると思われます。

予想されたように、トラパットーニ監督の去就が話題に出始めました。選手層も主力の何人かは日韓ワールドカップからです。秋に始まるワールドカップ予選に向け、チームの若返りとともに、思い切り監督を代えるとういのも一手かもしれません。

グループCその他の結果
クロアチア 0-1 スペイン

2012/06/17

J1第14節 ホーム 清水戦

柳下アルビ勝利発進

サッカーJ1第14節 アルビレックス新潟×清水エスパルスは6月16日、東北電力ビッグスワンスタジアムで行われました。
新潟は柳下監督に代わって最初の試合です。得点力に乏しい新潟は、ここで巻き返しをはからないといけません。

しかし序盤は清水のペースでした。新潟はシュートを打つまでの攻撃ができません。一方の清水は次々に新潟ゴールに襲いかかります。

前半26分、柳下監督は思いきった手を打ちます。守備の意識が今ひとつ上がらず、しかも前半早々にイェローカードをもらっていた左SBのキム・ジンスを下げ、菊地直哉を入れます。とにかく守備をしっかり固めなければ失点は時間の問題でした。
ダメな選手はいつでも取り替える。」初陣すぐの明確なメッセージです。

前半39分、ミシェウからパスを受けた田中亜土夢がクロスを入れ、そこに走り込んだ藤田征也が右足を振り抜くと、低い位置でライナーとなりGOOOAL!! 新潟先制! 初シュートが初得点です。 新潟 1-0 清水

これで攻撃の形も作った新潟は活気を取り戻しますが、追加点を奪うまでには至らず1点リードで後半につなぎました。

後半になると新潟が積極的に攻撃を仕掛けます。
後半16分、相手PA内でミシェウが倒されたように見えましたが、これはシミュレーションの判定でミシェウにイェローカードが出されました。

後半24分にも同じような状況で今度はブルーノ・ロペスにイェローカードです。
ここで、新潟は2人目の交代です。亜土夢を下げて新人の鈴木武蔵を投入しました。武蔵はよく動いてチャンスを作ろうとしますが、まだ少し技術が追い着いていないようです。

清水も攻め込む場面は作るもののシュート精度は低く、それに助けられもして、新潟がリードを保ったままアディショナルタイムに入りました。ここで、ベンチはミシェウを下げストライカーの平井将生を投入します。

新潟は最後まで1点を守り、今季リーグ戦、ホーム初勝利を果たしました。

サポーターにとっては待ちに待った勝利で、雨の中、Pride or Niigata が大きく鳴り響きました。

次節はアウェーで、監督が代わって間もない神戸が相手です。関西という遠方ですが、できるだけ多くのサポーターが声援を送り、連勝して上位浮上を目指しましょう。

2012/06/15

ユーロ2012グループC6月14日の結果

予選突破ならず
            
スペイン 4-0 アイルランド

初戦でつまずいたアイルランドのこの試合の相手は優勝候補のスペインです。

グループCのもう1試合、イタリア×クロアチアは引き分けで、もしこの試合でアイルランドが敗れればアイルランドの予選敗退が決まります。どんな形ででも勝たなければなりません。

しかし、試合は前半開始早々の5分、失点してしまいます。

前半はなんとか1失点で凌いだものの、後半に入るとスペインの猛攻に耐えられなくなり、4分、25分、38分と次々に得点を奪われ、0-4と完敗でした。

スペインの動きは最後まで衰えず、スルーパスもよく通り、一方、アイルランドのパスはことごとくカットされ、力の差が明瞭でした。

この結果、スペイン、クロアチアが勝ち点5、イタリアが勝ち点2、アイルランドが勝ち点0でアイルランドの予選敗退が決まりました。

このグループの最終戦は6月18日に行われ、アイルランドはイタリアが相手です。予選敗退が決まったとはいえ、最後に一矢を報いてほしいと思います。

グループC その他の結果
イタリア 1-1 クロアチア

2012/06/11

ユーロ2012グループC6月10日の結果

アイルランド初戦飾れず

アイルランド 1-3 クロアチア

ユーロ2012グループCでアイルランドはクロアチアと対戦しました。その前に行われたイタリア×スペインが引き分けに終わったことを考えると、この試合、どうしても勝っておきたいところです。
ところが試合は開始早々動きました。
前半3分、相手のヘディングシュートをアイルランドGKのギヴン(Shay Given)が一旦は手に当てたものの、十分にはじき返すことができず、ゴールに吸い込まれてしまいました。アイルランド 0-1 クロアチア

アイルランドはすぐに反撃を開始し、前半19分、FKからセントレジャー(Sean St.Ledger)がヘディング。これが決まってGOOOAL!! アイルランドが同点に追いつきます。アイルランド 1-1 クロアチア

そこから両チームの攻め合いになりますが、前半終了間際の43分、アイルランドはクリアミスから
勝ち越し点を許してしまいます。アイルランド 1-2 クロアチア

1点ビハインドで入った後半早々の4分、アイルランドゴール前のせめぎ合いからゴールを許してしまいました。アイルランド 1-3 クロアチア

その後、アイルランドも猛攻を仕掛けますが、最後のところでシュートが精度を欠き、得点に結びつきません。

アディショナルタイム5分も使い切り、結局このままアイルランドは敗れました。

グループCは2強2弱と揶揄されていて、その2弱の対決といったところでした。しかし、一発勝負のこういった大会ではどうなるかわかりません。
アイルランドの次の試合は6月14日、スペインが相手です。なんとか勝ち点3を奪ってほしいと思います。

グループCその他の結果

スペイン 1-1 イタリア

2012/06/09

ナビスコ杯第6節 横浜Fマリノス戦

得点力欠き予選敗退

ヤマザキナビスコカップ第6節、横浜Fマリノス×アルビレックス新潟は6月9日、ニッパツ三ツ沢球技場で行われました。土曜日の午後でしたが、雨とあって入場者数は5300人強と、ナビスコ杯にしても低調でした。新潟としては新監督が決まりつつある今、上野ヘッドコーチが指揮を執る最後の試合になりそうです。

試合は全体に横浜が押し気味に進みました。新潟は守りの時間が長いのですが、きちんと守り、横浜にゴールを許しません。

前半は両チームスコアレスで折り返し、後半勝負に賭けます。
後半も横浜が押し気味ですが、とにかく新潟は守ります。特にGK東口はピンチを何度も凌ぎました。

引き分けでは予選敗退が決まる新潟もなんとか攻めようとしますが、パスがつながらなかったり、セカンドボールを奪えなかったりで、ゴールの臭いがしません。

結局この試合はスコアレスドローに終わりました。グループBの他の会場では清水が大宮を退け、神戸と札幌は引き分けで、このグループでは清水と鹿島の予選突破が決まりました。

とにかく得点できないことには勝ちはありません。

新潟はナビスコ杯予選でもう1試合残していますが、勝ち負けにこだわらず、リーグ戦に向けての態勢を整えてもらいたいと思います。

2012/06/07

ナビスコ杯第5節 鹿島戦

また最後耐えきれず

ヤマザキナビスコカップ第4節、アルビレックス新潟×鹿島アントラーズは6月6日、東北電力ビッグスワンスタジアムで行われました。
平日の試合ということもあり、入場者数は1万人を切る寂しさでした。

試合は両チームなかなかゴールを奪えず拮抗した内容となりましたが、特に新潟はなかなかゴールに迫ることができずにいました。

そして迎えた後半42分、遂に鹿島にゴールをこじ開けられます。新潟 0-1 鹿島

新潟は最後まで決定力に欠け、このまま試合は終了しました。

予選突破に向け今後の戦いが難しくなりましたが、可能性はあります。それを信じて引き続き応援したいと思います。

2012/06/05

国際親善試合6月4日の結果

アイルランド決め手欠く

ハンガリー 0-0 アイルランド

ユーロ2012ポーランド/ウクライナを目前に控えた6月4日、アイルランドナショナルチームはブダペストでハンガリーナショナルチームと親善試合を行いました。
試合は両チーム攻守を代える流れでしたがゴールを割ることができず、結局スコアレスドローに終わりました。

先週のトレーニング中に膝を痛めていたアイルランドの守護神ギヴン(Shay Given)は大事を取って前半で退き、後半はウェストウッド(Kieren Westwood)が出場しました。

2012/06/01

財政条約国民投票

批准確定

EUの財政安定化のためとする「財政条約*」批准の国民投票が5月31日、アイルランド全土で行われ、現在(日本時間6月1日20時)開票作業が続いています。

*財政条約:日本の新聞記事等では財政協定とすることが多いのですが、英語ではFiscal(Stability) Treatyと言います。このtreatyは従来「条約」と訳されてきたので、ここでも「条約」とします。]

この国民投票に当たり、ケニー首相(Taoiseach Enda Kenny)はこの条約はヨーロッパの財政を安定させるものとして支持を呼び掛けました。
一方、シン・フェイン(Sinn Féin)アダムス(Gerry Adams)党首はこの条約は更なる緊縮を強いるだけで、財政安定化にはつながらないとして、反対票を投ずるよう訴えました。また、社会党(Socialist Party)ヒギンズ(Joe Higgins)党首はこの条約は潰されるべきだと批判しました。

アイルランドの公共放送RTÉによると、投票率は伸びず50%程度だったようです。
選挙区ごとに開票が行われていますが、ダブリン(Dublin)やドネゴール(Donegal)の一部で反対票が伸びているものの、全体としては賛成票が約60%を得て条約は批准されそうです。

自らも財政危機に直面しているアイルランドでの国民投票の結果はEUの財政危機克服の道筋に影響を与えそうです。

6月2日追記
そして6月1日夕刻(日本時間6月2日早朝)全選挙区で開票が終了し賛成60.3%、反対39.7%でこの条約は批准されました。ドネゴール全域(2選挙区)、ダブリンの3選挙区で反対が賛成を上回りました。投票率は50.6%とようやく過半数に達しました。