ふるさとの歌[11-04]ミングレイ
外ヘブリーデス南部の無人島
スコットランド西部の外ヘブリーデス諸島(Outer Hebrides)にはルイス(Lewis)島、ユィスト(Uist)島など大きな島もありますが、もっと南へ行くとミングレイ(Mingulay)島というわずか640ヘクタールの小さな島があります。
この島には20世紀初頭まで人が住んでいて、主に漁業を営んでいました。しかし、地主が次々に去り、1912年には無人の島となってしまいました。
今では海鳥たちの楽園となり、スコットランドナショナルトラストが保有しています。
この島を歌ったミングレイ・ボート・ソングは1930年代にヒュー S. ロバートン(Hugh S. Roberton)により作られました。ですから、ミングレイ島で歌われたことはありません。漁師たちが船を漕ぎながら歌う、一種のシャンティ(shanty,舟歌)です。
大西洋で漁を終えた漁師たちがミングレイ島へ帰ってくる様子が力強く歌われています。メロディーは伝統的なゲール音楽からとられています。
Mingulay Boat Song
CHORUS
Heel y'ho boys, let her go, boys
Bring her head round now all together
Heel y'ho boys, let her go boys
Sailing homeward to Mingulay !
What care we tho' white the Minch* is
What care we for wind and weather ?
Let her go boys, every inch is
Wearing homeward to Mingulay !
*the Minch:ミンチ海峡~外ヘブリーデスと内ヘブリーデスを分ける海峡(上図参照)
CHORUS
Wives are waiting on the bank, boys
Looking seaward from the heather
Pull her 'rond boys, and we'll anchor
'Ere the sun sets at Mingulay !
CHORUS
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